みなさんのなかには、体外受精を辞める時と妊娠をあきらめる時と思われている方もいるもいるかもしれません、しかし、体外受精をやめることが妊娠をあきらめるということではない、ということを今一度考えてもらいたいと思います。では逆にあきらめることを検討するときとはいったいどういうときでしょうか?

体外受精からステップダウン出来ない場合

・ご自身に要因がある場合
たとえば卵管に問題がある場合などが上げられます。卵管が詰まっている場合や、卵管切除をしているなど、卵管には自己流の妊活は体外受精からステップダウンすることは賢明ではではありません。しかし、片方だけの卵管に問題がある場合はこの限りではありません。
・精子に大きな問題があるとき
精子の運動率が非常に悪い、もしくは全く精子が見つからない、正常形態の精子が少ないなども体外受精はやはり必要です。精子が全くない場合には精巣内精子回収術による顕微授精受精一択となります。運動率や形態率が比較的軽度の場合は人工授精が可能な場合もありますが、体外受精のほうがベターかもしれません。まずは医師に相談してみましょう。

ステップダウンしてもクリニックでの不妊治療を継続したほうがいい場合

・精子に問題がある場合
必ずしも体外受精しかないというわけではないが、精子の数や運動率、形態率が基準値以下の場合、自己流の妊活やタイミング法にステップダウンするのではなく、まずは人工授精へのステップダウンを考えてみるという事も必要です。
・排卵障害がある場合
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されている場合などです。、特に精子は問題がない場合は、タイミング療法にステップダウンするという考えもあります。この場合は、排卵誘発剤を使用しながら、クリニックで排卵のタイミングを確認してもらうことになります。

自己流の妊活にステップダウンが可能な場合

両方に原因がない場合、原因不明の不妊の場合などは、ご自身での妊活にステップダウンも視野に入れたほうがいいでしょう。しかし、不妊治療を中断する場合は、いつまで不妊治療を中断するか、1年、2年とふたりで考えることが重要です。

ステップダウンを考えるタイミングはいつ?

ステップダウンを考えるのはカップルでそれぞれですが、
・年齢
・費用面での限界
・仕事と治療の両立の問題
・精神面での問題
などがあったときだと思います。
また、体外受精は4回目で7割がた妊娠するというデータもあることもひとつの目安になるかもしれません。それ以外にも、何年も不妊治療を続けていると、仕事と治療の両立が上手くいかなくなってきたという場合や、メンタル的にいったん体外受精をお休みしたいという時もあるかと思います。
そんなときも、完全に妊活や不妊治療を休んでしまうのではなく、一度ステップダウンするという事を考えても良いかもしれません。

妊娠は神秘的なもの。これをやれば必ず妊娠するというものは本来ありません。逆をいえば、体外受精がダメだったから絶対に妊娠しないというわけでもないとも言えます。治療は妊娠の確立を上げるしかないものということも事実です。自分、そしてパートナーとその点をよく理解したうえで、治療方針を決めることが重要であるようです。