不妊治療を行う上で、不妊症の原因を調べるという過程があります。
男性側、女性側、どちらにも不妊症の原因がある可能性があります。
近年、男性不妊に対する関心が高まっており、
「男性不妊ってどういう状態なんだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、男性不妊に関する情報をまとめてご紹介します。

 

男性不妊とは?

 

そもそも不妊症とは、1年間妊娠する可能性がある性行為(避妊をしない性行為)をしても自然妊娠をしない状態です。
不妊には、男性不妊、女性不妊、原因が分からない機能性不妊があります。
検査の結果、男性不妊があると判明した場合には、手術療法・薬物療法・心療内科での治療などが行われます。
男性不妊の原因となる疾患・状態には、精管閉塞、先天性形態異常、逆行性射精、メンタル面での不調、肥満、喫煙、生活習慣の乱れなどがあります。
また、原因は1つであるとは限らず、複数が組み合わさっていることもあります。
(例えば、精液が出ない疾患があることで性行為がうまくできず、精神的に辛くなり、さらに性行為が困難になるなど)

 

主な男性不妊

 

男性不妊の場合、半数弱が原因不明ともいわれていますが、判明する主な男性不妊の原因には、3つあります。
造精機能障害、性機能障害、精路通過障害の3つについて詳しくご説明していきます。

・造精機能障害:精子をつくる段階に何かしらの障害がある状態です。男性不妊の8割以上がこの造精機能障害です。造精機能障害には複数の状態があり、無精子症(精液に含まれる精子がない)、乏精子症(精液に含まれる精子がかなり少ない)、精子無力症(精液に含まれる精子の動きが十分でない)などがあります。

・性機能障害:性行為をすることが難しい状態です。勃起不全(ED)や、射精が困難な状態などがここに含まれます。

・精路通過障害:精子が出づらく、精液に精子が含まれていない状態です。閉塞性無精子症(精管が詰まっている状態)先天性精管欠損(生まれつき精管がなく、精子が精巣から上手く排出されない状態)などがここに含まれます。

 

これらの障害には、先天的(生まれつきのもの)な原因と後天的(ケガや病気によって後から出てくるもの)な原因があります。
メンタル面での不調や生活習慣の乱れなどによって引き起こされるものもありますので、治療によって障害が改善する
可能性もあります。

 

検査の種類

 

男性不妊を調べるための検査には、最もよく知られている精液検査以外にも、
問診・診察、血液検査、尿検査、超音波検査などがあります。

問診・診察をしながら、考えられる原因に合わせて検査をしていきます。

また、メンタル面などによって障害が引き起こされている場合には、問診などを
通して状況を調べていくこともあります。
しかし、検査の結果はあくまで検査時点のもので、その結果がすべてではありません。
また、検査結果が自身の思っていたものと異なっていたとしても、
妊娠ができないわけではないのです。
例えば、自然妊娠が難しい精子数や精子活動性の低い状態であったとしても、
現在の技術があれば精子が精巣内で1つでも見つかれば、顕微授精などの不妊治療を行うことができます。

そのため、検査はあくまで現在の状態を把握し、適切な不妊治療法を見つけるためのもの
として捉えておき、妊娠できるかできないかを完全に判断してしまうようなものではない
ということにご注意ください。

 

まとめ

不妊症には、原因がわからないことも多くありますが、
男性が原因での不妊であることは半数近いといわれています。

近年では、「男性不妊」の存在が広く知られるようになり、
男性側も一緒に受診して不妊治療に積極的に取り組んでいる方も多くいらっしゃいます。
自覚症状の有無にかかわらず、夫婦そろって不妊治療に取り組めると良いですね。

私たちは、女性・男性・夫婦そろってのご相談も承っています。不妊治療を視野に入れた時や、
治療を行っていく中で抱く精神的苦痛等に対して、
全力でサポートしてまいりますので、ぜひご相談ください。